日本のに図が危ない
1.豊かな水があるという幻想
日本は古来水の豊かな国という漠然としたイメージがあります。ところが今の日本の現状はむしろ貧しく、汚染物による湖沼・貯水池の異変、問題が多い下水道の不備、工業排水、農業排水等による地下水の汚染、空から降る酸性雨など複合的な要因が絡み合い水質が汚染され、飲み水・食物を通して知らず知らずのうちに体の中に取り入れられてしまうという恐ろしい現状があります。
1)湖沼 貯水地の異変
水の循環や交換が少ない湖沼や貯水地では生活排水や工業排水などの汚染物質が蓄積しやすくなり【富栄養化】している。
※富栄養化とは水中の栄養が過剰になり植物プランクトンや藻類が大量発生して緑、赤、褐色などの色がつく現象をいいます。
2)問題の多い下水道の不備
日本の下水道の普及率は低く、費用の問題、河川の水量の問題等によりなかなか完備しない現実。
公共下水道の来ない市町村では、生活排水を河川や湖沼に流すことになる。
3)地下水の汚染
河川や湖沼と同じく工業排水、農業排水、生活排水、産業廃棄物やゴミ処理場の浸出水などさまざまな汚染源があり、多くの井戸が飲用禁止となっている。
4)空から降りそそぐ酸性雨
汚染されているのは河川や湖沼、地下水ばかりではありません。
空から降る酸性雨が環境に与える影響は大きいのです。継続的に酸性雨が降ると・・・
→森林の枯死→湖沼生物の絶滅→土壌の変質→飲料水を通じて人体への悪影響と進みます。
2.崩れる安全神話・危険な水道水
安全第一の消毒を目指すあまりに塩素の量が増え、今ではカルキ臭い水道水ですが、この安全な水をつくるために使われる塩素が水中の汚濁物質と反応して発ガン性物質ができてしまう場合があります。また水ばかりか水道管から有害物質が溶けだでるなどの問題があります。
1)発ガン性物質 トリハロメタン
浄水場で消毒に使われている塩素と原水中の有機化合物(フミン質)とが反応して生成される発ガン性物質トリハロメタンが検出された。
トリハロメタンには発ガン性の他にも中枢機能低下・肝臓毒性・腎臓毒性などが認められており、疲労感、イライラ、無気力、ボケなどの症状をもたらす。
2)水道管が溶けて流れ出る有害物質
水道管の材料に使われているのは、今ではほとんどがステンレス管や塩化ビニール管だが、古くから使われていた鉛管やアスベスト管、鉄管などもまだたくさん残っている。鉛は体内に取り込まれると脳の成長を阻害し、アスベストは発ガン性があり肺ガンの原因ともいわれています、鉄からは赤錆がでたりと、これらの材料は酸化し水道管から解け出し私たちの体内に入り込んでくる。
体に蓄積し残留する有害物質
塩素(カルキ) 上水道の殺菌として使用されている
トリハロメタン 水道管の途中でフミン質と塩素が化合して発生する(発ガン物質)で体内に入ったら蓄積されて外に出ない
水銀(水俣病) 農薬に幅広く使われている。神経障害・皮膚変質・言語障害等 最近では水銀電池
ダイオキシン 除草用の農薬として広く使われている
史上最強の毒物といわれている
トリクロロエチレン 機械部品などの脱着洗浄剤
テトラクロロエチレン ドライクリーニング用洗浄剤
カドミウム 工場排水に多く含まれる めまい・頭痛・嘔吐
ヒ素 殺虫剤・殺鼠剤に使用された
大気汚染により雨の中に多く含まれている
クリプトスポリジウム(塩素耐性原虫) 塩素殺菌でも死なない原虫
感染すると腹痛を伴う下痢。免疫力が低下している人は死に至ることもある
3.ミネラルウォーターは安全で美味しい水なのか?
湧き水の源である地下水が汚染され美味しいとうたわれている各地の井戸の多くが「飲料不適」として封印されている現在、ミネラルウォーターの源水とされる湧き水が絶対に安全であるという保証はどこにもない。
また消毒の為の加熱殺菌は水中に溶け込んでいる酸素が失われ酸欠の水となってしまいます。
1)熱殺菌で酸素ゼロの水
市販のミネラルウオーター(Boxタイプ含む)は、殺菌のため熱処理殺菌をすると同時に酸素ゼロの水になります。日本のボトルウオーターの基準は世界の中でも検査項目が甘く、地下水を汲み上げて殺菌するだけで飲料水として出回るのです。市販のミネラルウオーターの90%以上が熱殺菌処理です。
2)ご当地の美味しさ
名水100選の岩清水の水もご当地で飲むからこそ、酸素いっぱいの生きたお水なのです。浄水方式が変わらない限り熱処理された死水なのです。
3)無機質のミネラル
ミネラルウオーターのミネラルは無機質のミネラルなのです。
ちなみにコップ一杯の牛乳(できれば低温処理)にはミネラルウオーターの50倍のカルシウム(しかも有機質)が含まれています。
ミネラルは水からではなく、四季折々の有機質に富んだ野菜や海藻から摂取すべきものです。